- 医学的には「感謝しない=統合失調になりやすい」は事実ではないが、感謝の習慣がメンタルに良いのは研究で裏付けられている!
- うわべの感謝+隠れた敵意は、ストレスや心血管リスクを上げる「ヤバいコンボ」になりやすいことがデータから示唆されている!
- 統合失調症は主に遺伝と環境要因の病気であり、感謝の有無で決まるわけではないが、人間関係やストレス管理でリスクを下げる余地はある!
はじめに
29歳インフルエンサー男さんの名言(迷言?)「感謝しない人は統合失調になりやすいw」、思わず「いや言い過ぎだろw」とツッコミたくなる一方で、「でも、なんか分かる気もする…」と感じた人も多いと思います。たしかに、感謝ゼロで敵意マシマシの人って、どこか危うい雰囲気ありますよね。とはいえ、精神医学的にはまったく別の話です。この記事では、あの発言を素材にしつつ、最新の研究や医学的知識から、「どこが事実に近いのか」「どこが完全に誤解なのか」を事実5選として解説していきます。
事実5選
① 感謝の習慣がある人ほど、メンタルが安定しやすいのはガチ!
「感謝しない人はヤバい」という直感、そのまま「統合失調症」と結びつけるのはアウトですが、感謝の習慣がメンタルに良い影響を与えるのは、かなり多くの研究で示されています。
・感謝の手紙や「今日ありがたかったことを書く」などの“感謝エクササイズ”を行うと、幸福度が上がり、抑うつや不安が下がることがランダム化比較試験のメタ分析で確認されています。
・感謝に意識を向ける習慣がある人は、そうでない人に比べて、日常のポジティブな面に目が向きやすく、否定的な思考ループが減ると報告されています。
さらに、感謝を感じたり表現することで、前頭前野の活動パターンが変化し、ストレスホルモン(コルチゾール)が下がるなど、脳とホルモン面での変化も示されつつあります。
つまり、
「感謝しない=統合失調になりやすい」ではなく、
「感謝を習慣化する=メンタルが安定しやすい」
というのが、科学的に言えるラインです。
インフル男さんの直感は、「病名」以外のところではそこそこ当たってる、という感じですねw
② うわべだけの「ありがとう」と隠れ敵意は、ストレスをガチで増やす
「敵意を隠したまま、うわべだけ感謝するのはもっと危険」という指摘も、実は半分くらい当たってます。
心理学・医学の研究では、怒りや敵意を慢性的に抱えている人ほど、心血管疾患(心臓病・脳卒中など)のリスクが上がることが繰り返し示されています。
また、短時間の怒りのエピソードだけでも、血管が広がりにくくなる=動脈硬化の前段階のような変化が起こると報告されています。
ポイントはここです:
- 「敵意むき出し」も危険…血圧が上がり、心臓への負担も増える
- 「敵意を抱え込んで笑顔だけ」も危険…外には出さないぶん、ストレスが内側にたまりやすい
ある団体は、「怒りと敵意を上手に扱わないと心臓に悪い」と注意喚起しており、怒りを溜め込むことも含めてリスクになるとしています。
なので、
「うわべだけの感謝で敵意を隠す人はヤバい」⇒ストレスと心身のリスクという意味では、けっこう当たってる
と言えます。
③ 統合失調症は「感謝不足」ではなく、遺伝と環境要因の病気
ここが一番大事なところです。
精神医学的には、統合失調症は
「主に遺伝的素因+発達・環境要因がからみ合って生じる脳の病気」
と考えられており、礼儀正しいかどうか・感謝するかどうかとは無関係です。
・一般人口の生涯発症リスクは約1%前後。
・親や兄弟姉妹に統合失調症がいる場合、リスクは約10%程度に上がると報告されています。
・一卵性双生児の片方が統合失調症の場合、もう片方が発症する可能性はおよそ50%とされ、遺伝要因の強さが示されています。
その他、
・母体の飲酒・喫煙、妊娠中の感染症
・出生時の低酸素、低体重、都市部での出生
・思春期からの大麻使用など
がリスク要因として報告されています。
つまり、
「感謝しないから統合失調になる」のではなく、
生まれ持った脆弱性+環境(ストレスや薬物など)が重なって発症しやすくなる
というのが現在の科学的な理解です。
④ 「ちゃんと感謝を伝える人」は、人間関係のバフが乗りまくるw
とはいえ、感謝を口にしない人が人間関係で損をしているのも事実です。
感謝の習慣は、
・幸福度UP
・抑うつ・不安の低下
・睡眠の質の向上
など、メンタル全般にプラスの影響があることが、複数の研究から示されています。
さらに、
・「ありがとう」と伝える
・お世話になった人にメッセージを書く
などの習慣を続けることで、周囲との信頼関係が強くなり、社会的サポートが増えやすくなることも分かっています。
社会的サポート(頼れる人がいること)は、
・うつ病などのメンタル不調のリスクを下げる
・病気になったときの回復を助ける
といった「保護因子」になると考えられています。
つまり、
感謝をちゃんと伝える人は、
・相手に好かれやすい
・困ったときに助けてもらえる
・結果としてメンタルも守られやすい
ので、インフル男さんの「感謝しない人は危ない」には、
「危ない=メンタルが摩耗しやすい」「孤立しやすい」
という意味ではわりと筋が通っていると言えます。
「統合失調になる」と言い切ってしまったのが、雑すぎただけですねw
⑤ 本音と建前を揃えていくと、脳も体もだんだんラクになる
「敵意を隠して、口だけ『ありがとうございますw』」みたいなコミュニケーションは、一見うまくやれているようで、実は自分のストレスを跳ね上げる方法でもあります。
研究からは、
・怒りや敵意を慢性的に抱える人は、心血管疾患のリスクが高くなる
・怒りのエピソードの直後には、血管機能が一時的に悪化する
といった結果が報告されています。
ここから導ける、地味に大事なポイントは:
- 怒りや敵意を感じること自体は、誰にでもある普通の反応
- 問題なのは、それを「なかったこと」にして溜め込むこと
- 健全な形で表現したり、距離を取ったりするスキルが必要
たとえば、
・「今の言い方はちょっと傷つきました」と事実ベースで伝える
・信頼できる人にグチを聞いてもらう
・どうしても合わない相手とは、物理的に距離を置く
など、本音と建前のギャップを少しずつ埋める行動は、長期的にみて心身の健康を守る方向に働きます。
最近は、スマホアプリを使った感謝トレーニングでも、反芻思考(ネガティブなことをグルグル考え続ける)を減らし、不安や抑うつを軽くする効果が報告されています。
「ちゃんと怒る」と「ちゃんと感謝する」のバランスを取れる人ほど、メンタルもフィジカルも安定しやすい、というのが今のところの結論に近いです。
質疑応答コーナー

感謝しないとマジでメンタル壊れるんすか??

「感謝しない=即メンタル崩壊」というほど単純ではありませんが、感謝を全く意識しない生活より、小さな感謝を意識する人の方がメンタルが安定しやすい傾向は研究で示されています。だから、「やべ、最近ありがとう言ってないな」と思ったら、軽い筋トレ感覚で感謝を増やしていくイメージでいいと思いますよ。

うわべの「ありがとうございます~w」って、やっぱバレるんすか??

かなりの確率で伝わりますねw 表情や声のトーン、行動の一貫性などから「本音とのズレ」は相手に感知されやすいですし、自分自身も「本当はムカついてるのに…」とストレスを抱えることになります。本音でぶつかる必要はありませんが、「あ、今ちょっとモヤっとしてるな」と自覚して、後で整理したり距離を取ったりするだけでも違いますよ。

「性格ひねくれてるし感謝下手だな…」って人は、何から始めればいいんすか??

いきなり性格を変えようとしなくて大丈夫です。①寝る前に「今日ありがたかったことを3つ書く」、②週に1回だけ誰かにちゃんと「ありがとう」と伝える、この2つくらいからで十分です。数週間続けると、少しずつ考え方や気分が変わってきたという報告が多いですよ。
まとめ
- 感謝の習慣がメンタルに良い&敵意の抱え込みが体に悪いのはかなり事実!
- 統合失調症は主に遺伝と環境要因が絡む脳の病気!
- 「ちゃんと感謝する」「怒りを健全に扱う」という2つを少しずつ鍛えていくことが、危険をかなり減らしてくれる現実的な方法です!













































