- メンタル安定を叫ぶ人ほど、「自分を見ない」ために他人の世界に踏み込みがちです。
- SNSの説教ツイートは、「正義」よりも自分の不安を一時的にごまかす効果が大きいです。
- 本気でメンタルを安定させたいなら、「SNSを減らす/やめる」と「自分を見る時間」をセットにすることが効果的です。
はじめに
「9000人に奢った経験からいうと~」という強烈な前置きとともに、29歳インフルエンサー男性が語った「メンタル安定させたいマンはSNSやめた方がいい」という一言が、妙にバズっているようです。ネタっぽい言い回しに見えますが、実際の心理学やSNS研究と照らし合わせると、意外と事実に近いポイントも多いです。本記事では、その発言をきっかけに見えてくる事実5選を、データと心理メカニズムの観点から解説していきます。
事実5選
第1の事実:「自分のことを考えない」ほどメンタルは不安定になりやすい!?
インフルエンサーの発言に出てくる「じぶんのことについて考えない範囲をひろげる」というフレーズは、一見するとストレス回避テクニックのように聞こえます。しかし、心理学的には「自分の感情や考えから逃げ続けるほど、不安やモヤモヤは後から強く戻ってきやすい」ことが分かっています。
感情は、無視したり押し込めようとしたりすると、逆に頭の中でリピートしやすくなります。これを「シロクマ効果」と呼ぶこともあります。「白いクマのことは絶対に考えるな」と言われると、余計に白いクマを思い出してしまう、あの現象です。メンタル安定させたいマンが「考えない範囲」を広げようとすればするほど、実は心の裏側では逆に意識が肥大化している可能性が高いです。
さらに、自分の感情を言語化すること(ラベリング)にはストレスを下げる効果があることも知られています。「自分について考えない」ことを正義にしてしまうと、このラベリングのチャンスを自ら潰してしまうため、結果的にメンタルは安定しにくくなります。表面上は「なんも気にしてないしw」と笑っていても、内側では処理されていない感情が溜まり続けるリスクがあるのです。
第2の事実:他人に説教するほど、一時的に「自分はマシ」と錯覚しやすいw
「そういうマンに限ってSNS説教で他のひとの考える範囲に手を突っ込む」という部分も、なかなか核心を突いています。SNS上での説教ツイートやマウンティング投稿は、実際には「自分の不安を、一時的に他人よりマシだと思うことでごまかす」役割を果たしていることが多いです。
人間はストレスや不安を抱えたとき、「比較による安心」を求めがちです。「あの人よりはちゃんとしてる」「あの人の考えは間違ってるから、自分は正しい」と感じることで、一瞬だけ自己評価が上がったように錯覚できます。SNSはこれを非常に簡単に、そして大量にできてしまう環境です。
しかし、これはエナジードリンク的な安心感です。一時的に気分は上がりますが、すぐ切れます。そしてまた不安になり、さらに強い説教や批判に走りがちです。結果として、「メンタル安定させたいマン」が「他のひとのメンタルを不安定にするマン」へと進化してしまうという、皮肉な構図が生まれます。発言者が指摘しているのは、まさにこの負のループだと考えられます。
第3の事実:SNSは「他人の感情のゴミ箱」にも「自分の爆弾置き場」にもなりがち
SNSは、良くも悪くも感情の流通スピードが速すぎる場所です。怒りや不安、愚痴や説教が一気に拡散し、タイムラインを埋め尽くします。こうした環境に長時間いると、本人が直接巻き込まれていなくても、他人のストレスにずっとさらされ続けることになります。
さらに、自分もつらくなったとき、「とりあえず吐き出して楽になろう」と考え、強い言葉や攻撃的なポストをしやすくなります。一瞬はスッキリしますが、そのポストを読んだ誰かは不快になり、また別の場所で愚痴や怒りとして吐き出すかもしれません。こうして感情の連鎖反応が起こり、プラットフォーム全体の空気が重くなっていきます。
インフルエンサーの「SNSやめた方がいい」という極端な言い方の裏には、「この感情の連鎖からいったん距離を置くことが、結果的に一番コスパの良いメンタルケアになる」というリアルな実感が隠れていると考えられます。実際、SNS利用時間と不安感・抑うつ症状には相関があるという研究も複数報告されています。完全にゼロにしなくても、距離を取る工夫はかなり効果的です。
第4の事実:「メンタル安定=嫌なことから全部逃げる」ではない
メンタル安定させたいマンの一部には、「嫌なことは全部ブロック」「見たくないものは全部ミュート」というスタンスを徹底する人もいます。もちろん、過度な攻撃やハラスメントから距離を置くのは大事です。しかし、何でもかんでも「不快=悪」とみなして切り捨ててしまうと、成長につながるフィードバックまでまとめて捨てることになってしまいます。
本当にメンタルが安定している人は、「これは単なる攻撃だから距離を取ろう」「これは耳が痛いけど、学びがあるかもしれない」と、ある程度の選別ができます。つまり、「全部から逃げる」ではなく「選んで距離を取る」スキルを持っているのです。
インフルエンサーの発言から読み取れるのは、「自分のことを考えない範囲をひろげる」ことだけに夢中になると、その選別力が育たないという危険性です。自分の弱さや未熟さと向き合う時間をゼロにしようとするほど、小さな刺激にも強く反応してしまい、結果として「メンタル過敏マン」になってしまう可能性があります。
第5の事実:「SNSをやめる/減らす」と「自分を振り返る」はセットで効果爆上がりw
最後に、インフルエンサーの「メンタル安定させたいマンはSNSやめた方がいい」という極論を、少し現実的な形にアレンジしてみます。ポイントは「やめるだけ」ではなく、「その空いた時間で何をするか」です。
おすすめなのは、以下のようなシンプルな習慣です。
- 1日5分だけ、今日あったことと自分の感情を書き出す
- 「今いちばん不安なこと」を1個だけメモしてみる
- 「こうなったらいいな」と思う未来像をラフに書いてみる
こうした自分を言語化する時間は、SNSの「他人の情報シャワー」に晒されているときよりも、はるかにメンタル安定に直結しやすいです。特に、フォロワー数や「いいね」の数で自分の価値を測りがちな人ほど、外側の物差しから一度手を離して、内側の声を聞く練習が効果的です。
インフルエンサーが9000人に奢る中で感じたのは、おそらく「本当にメンタルが安定している人ほど、SNS上で他人を攻撃しないし、自分の弱さもそこそこ認めている」という現実です。「やめた方がいい」というラフな言い回しの裏には、そうした体感的な観察が込められていると考えられます。
質疑応答コーナー

SNSやめたら、友だちとのつながりとか一気に薄くなっちゃうんじゃないっすか??

実際には「SNSを減らした=友だちがゼロになる」わけではないのです。大事なのは、つながり方の質を変えることです。DMやグループチャットだけ残して、タイムラインの無限スクロールは減らす、などの調整もできます。むしろ、本当に仲が良い人とは直接会う・通話する・少人数のチャットの方が関係が深まりやすいです。

説教ツイートとか、ああいうのも全部やめた方がいいんすか??

問題になりやすいのは、「想像で人格批判をする」「言い方が攻撃的すぎる」といったスタイルです。正論を言いたくなる気持ち自体は自然ですが、その裏で「自分の不安や苛立ちをぶつけていないか」をチェックするのが大事です。もし言うとしても、「特定の誰か」ではなく「一般論」として、具体的な改善策もセットで伝えると、攻撃ではなく情報提供になります。

メンタル強くしたいなら、結局いきなりSNS断つのが一番早いってことなんすか??

いきなり完全断ちできる人もいますが、多くの人にとっては「段階的に減らす」方が現実的です。同時に「空いた時間で何をするか」を決めておくと、自然とメンタルが安定しやすくなります。運動、趣味、日記など、地味ですが効果の大きい行動とセットにするのがコツです。
まとめ
- 「自分のことを考えない」ほど、実はメンタルは不安定になりやすく、説教やマウンティングでごまかしがちです。
- SNSは他人の感情のゴミ箱&自分の爆弾置き場になりやすく、距離を取ること自体が強力なメンタルケアになります。
- 本気でメンタル安定させたいなら、「SNSを減らす/やめる」+「自分を振り返る時間をつくる」のコンボが最強ですw








































